足の違和感!無理すると肉離れになる!?


足をケガして「肉離れ」と聞くことは多いと思いますが、どんな症状かご存知ですか?
よく聞くけど分からない方も多いと思います。今回は「肉離れ」について紹介させて頂きます。

 

筋肉とは

まずわかりやすいように筋肉を簡単に説明します。
筋肉とは繊維状のものが束になってできているもので、主な役割は収縮です。
収縮をさせることで関節など体を動かしています。
細長い筋細胞(筋繊維)から構成される組織または器官で内臓や身体の各部分の運動を行います。内臓は平滑筋、身体は骨格筋と呼ばれる筋肉で、肉離れを起こすのは骨格筋です。

 

肉離れって何??

肉離れとは簡単に言うと筋肉の繊維が損傷して痛んでいる状態のことです。
ジャンプダッシュなどをした際に急激に筋肉に負荷がかかる事で損傷します。
この肉離れでも3つの程度に分けられることができます。
Ⅰ度:筋繊維の断裂なし。動かしたり、ストレッチなどすると違和感や痛みがある。
Ⅱ度:筋繊維の部分断裂。圧痛、腫脹あり。痛みで動かせない事もある。
Ⅲ度:筋繊維の完全断裂。局所に陥凹(へこみ)が触れる。強い痛み。
このように3つの程度に分けることが出来ます。
この中のⅡ度が一般的に「肉離れと」言われるものです。
筋繊維が切れているので、内出血をおこします。
多くは足に発生しやすく、ハムストリング・大腿直筋(太ももの筋肉)や腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)が特に多いです。

どんな人に多いの?


原因は柔軟性の低下です。
例えばスポーツの前のウォーミングアップ不足で筋肉の緊張が十分ほぐれていない状態でスポーツすると肉離れを起こしやすくなります。
好発年齢は30歳以上の青年に多く、中高生にもおきます。
学生でも寒い時期などは起こりやすくなります。

 

肉離れの治療方法


肉離れをした直後は、内出血や炎症を抑えるためにアイシングや圧迫などのRICE処置です。
これをしておかないと内出血や炎症はどんどん広がります。
RICE処置とは、●R:Rest=安静 ●I:Icing=アイシング ●Compression=圧迫・固定 ●E:Elevation(挙上) の4つの頭文字をとった呼び名です。
基本はRICE処置ですがⅠ度・Ⅱ度とⅢ度では治療方法が違います。
Ⅲ度は完全に筋繊維が断裂するので観血療法(手術)となります。
Ⅰ・Ⅱ度は保存療法となり、安静となります。安静にしていれば内出血や炎症は治まっていきますが、アイシングは受傷して1,2日のみです。それ以降は冷やすのではなくお風呂などで温めるといいです。冷やしすぎると患部の柔軟性が低下して痛みが長引いたり、再発するリスクが高くなります。
その他はバンテージやサポーターなどで圧迫固定しておくと痛みが軽減されます。
違和感・痛みがあるからとストレッチをすると損傷を広げてしまうのでしてはいけません。

リハビリはどうやってするの?


痛みが軽減、筋繊維が修復されても治ったわけではありません。患部の筋肉は柔軟性が低下しているので、いきなり走ったりすると再発します。再発させないためにもリハビリがとても大切になります。
痛みが軽減したらまずは無理のない範囲で動かしていきます。その後は低下した柔軟性を戻すためにストレッチをしてゆっくり伸ばしていきます。
柔軟性が広がると再発のリスクも減るので毎日行うことがポイントです。
また筋力も低下しているため痛み、違和感が消えたら筋トレや軽いジョギングなどをして筋力を戻すことも大切です。
痛みもなく筋力の左右差が無くなれば競技復帰が可能となります。

 

最後にまとめ

柔軟性が低い人、足に違和感を感じながらも「痛くないからできる」とスポーツをしている人は肉離れを起こしやすくなります。
肉離れを起こさないためにもスポーツ前のウォーミングアップ毎日のストレッチを徹底して行うことが大切です。柔軟性を高めてから筋トレなどで筋肉をつけていきましょう。
また違和感がある方は早期に専門家に診ていただくことをお勧めします。

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