膝の痛み!鵞足炎って知っていますか?
鵞足炎(がそくえん)とは膝の内側に痛みを起こす症状です。
この円で囲った部分に痛みが生じます。
今回はこの鵞足炎について紹介していきます。
鵞足って何?
膝の内側には太ももの縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)という3つの筋肉の腱が付着します。
その腱が集まったところが鵞鳥(ガチョウ)の足の形に見えることから鵞足と呼ばれています。
どのような方によく起きる症状?
- 激しい運動、運動のやりすぎ(オーバーユース)
- 変形性膝関節症、O脚
- X脚
- 運動不足で急に運動を始めた方
このような方に起こるのが特徴です。
どんな症状?
スポーツしている方は運動中のダッシュ、ジャンプをしたとき、変形がある方(X脚、O脚、変形性膝関節症)はたくさん歩いたときや階段昇り降りの時など膝の曲げ伸ばしが多くなったときに痛みます。
炎症が起きれば太もも裏のストレッチをしたとき、患部を押したとき(圧痛)に痛みが起こります。
悪化してくると安静にしていても痛みがひかずに、日常生活に支障をきたすこともあります。
なんで膝の曲げ伸ばしで痛むの?
曲げ伸ばしをすると鵞足部分の腱と骨、または腱同士がこすれて炎症を起こします。
スポーツでは単に走るだけの曲げ伸ばしの動作だけでなくターンなど方向転換もあります。
そのような捻り動作がさらに炎症を起こしやすくなります。
またX脚の方は常に腱がこすれやすい位置に、O脚の方は鵞足部分に牽引力がかかるため炎症を起こしやすいです。
治療方法
膝を使う運動を控えて安静にすることで炎症が治まります。
運動後にアイシングを行うことで炎症を抑えることができます。
毎日のストレッチがとても大事です。
ストレッチは前回「分裂膝蓋骨」で紹介した太もも前のストレッチと太もも裏のストレッチをします。
太もも裏(ハムストリングス)のストレッチを紹介します。
右足を例にします。
右足を少し前に出して、つま先を上げます。
そのつま先を持って太もも裏が伸びると感じるところでキープします。
これを10~20秒キープを2,3セットします。
このストレッチを続けることで予防にもなります。
最後に
おざき鍼灸接骨院では鑑別をして安静にするのか、スポーツをやりながらでもよくなるのか判断します。
施術、ストレッチをして太もも前、裏の筋肉の柔軟性を高めて可動域を広げて痛みにくい状態にしていきます。
さらに前回紹介したハイボルテージで痛みをとります。
テーピングで運動できる範囲の固定をして痛みを軽減します。
またストレッチの正しいやり方を指導します。
当院では鵞足炎の患者さんも多くみられます。
もし膝に痛みや、腫れがある場合は是非一度、おざき鍼灸接骨院にご相談ください。