膝の痛み「半月板損傷」の徒手検査方法マックマレーテストとは?
今回は半月板損傷の徒手検査方法マックマレーテストと治療方法について紹介させて頂きます!
マックマレーテストとは
半月板損傷の有無を判断するだけではなく部位の鑑別にも有用なテスト法です。
部位の鑑別は膝を最大にまで曲げ(最大屈曲)その状態から徐々に伸ばしていく際に(伸展)最大屈曲から90度の間で疼痛や不快感、クリック音がみられれば「半月板後部損傷」90度から0度(膝が伸びきった状態)の間でみられれば「半月板中節損傷」を推定できます。
実施方法
①患者さんはまず上向きで寝て貰い(背臥位)検査する人(検者)は検査する足の踵(かかと)と一と方の手で膝の内側と外側(膝関節関節裂隙)を把持します。
②踵が臀部につく位まで曲げ(最大屈曲)そこから徐々に膝を伸ばしていく際に、膝下(下腿)を外側に捻ります(内反・外旋)その際に痛みやクリック音が確認されれば「内側半月板損傷」、内側に捻る(外反・内旋)時に症状がみられれば「外側半月板損傷」を調べる事ができます。
治療方法
①受傷直後は安静(Rest)冷やす(Ice)圧迫(Compression)挙上(Elevation)のRICE治療を行います。
②太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)や後面の筋肉(ハムストリングス)の筋力強化やストレッチング
③半月板損傷だけでなく他の組織も複合して損傷している場合は手術(観血療法)も検討する場合があるので膝を痛めた際は、早めに医療機関に掛かりましょう。
次回は骨折などの外傷や日常のスポーツがきっかけで発症する膝下(下腿)の循環障害「コンパートメント症候群」について紹介させて頂きます。