股関節が痛い!原因が明らかではないが怖い股関節の病気「突発性大腿骨頭壊死症」とは
骨頭壊死症」とは
今回は、股関節の病気の一つである太もも・股関節に痛みが生じる突発性大腿骨頭壊死症について紹介させて頂きます。
突発性大腿骨頭壊死症とは
太ももの骨である「大腿骨」の頭に存在する丸い部分の細胞や組織が何らかの原因で壊死を起こし大腿骨頭の圧潰変形が生じ二次性の股関節症になる疾患の事をいいます。両側性に起こす頻度が高い。
発生機序
①副腎皮質ステロイド投与歴
②アルコール多飲
③病因として脂肪塞栓説・血管圧迫説・静脈還流障害説・血液凝固異常説などがあり、原因がはっきりしないものが多い。
症状
①股関節痛(軽度の外傷後に突然激しい股関節痛を生じることがある)
②ときには大腿部痛・膝関節痛・坐骨神経痛様症状
③初期の痛みは安静によって軽快するが、変形が進行しているものだと持続性になる
④初期症状では股関節の軽度外転・内旋が制限され、進行するにつれて可動範囲が減少する。
⑤歩行障害
治療方法
壊死部は荷重がかからなければ修復され、日常生活などでは杖などを使い体重が掛からない様にする。
壊死部が大きく荷重面に当たっている場合は観血療法(手術)の対象になる。
人工関節置換術は壊死を起こした骨頭を切り取って股関節を人工の関節に置き換える手術のことをいいます。
ただし人工関節の寿命は15年~20年なので若い患者様の場合は再手術が必要になりますが、術後早期から歩行訓練ができる事が利点となります。