捻挫?骨折?サッカーをしていて手をついた、骨折の可能性がある手首の痛みについて
今回は実際に当院に来院された症例を紹介させていただきます。
7月10日(月曜日)
中学2年生(13歳)サッカー部 男性
7月9日(日曜日)サッカーの試合中に転倒し手の甲から手をつき手首を痛めた。
その試合中に再度転倒し今度は手のひらをつき転倒し手首を痛めた。
初見時、手首を動かさないように反対の手で添えて来院
腫脹、発赤、熱感は見られなかったが橈骨遠位端に強い圧痛があり、握力は右24.0キロ 左5.7キロと痛みがある側の握力は低下がみられた。
しっかりと検査を行いエコー(超音波観察装置)で確認すると骨折はみられなかったが痛みが強く手を動かすことができなかったためギプス固定を行った。ギプス固定を行うことで再負傷を防ぐことができる。
7月11日(火曜日)
今日は反対の手で添えずに普通に手を下ろして歩いて来院
安静時の痛みは消失していたが、ギプスを開窓して圧痛を確認したが痛みは変化なかった。超音波治療を行った。ギプス固定を2週間~3週間行う予定で治療を行っていく。
最後に
今回は手をついて手首を痛めたということで来院された為、コーレス骨折やTFCC損傷、舟状骨骨折、手関節の捻挫など様々なことが考えられるが圧痛が橈骨遠位端にあったため骨折まではいかなかったがもっと強くついたらコーレス骨折になっていたと思われる症状でした。開窓した部分から圧痛などを確認してしっかりと経過観察をしながら治療を行っていく。