捻った覚えはないのに鼠径部の痛みが増してくる、サッカーやラグビー選手に多い痛み「鼠径部痛症候群」とは

今回はスポーツ選手に多くみられ鼠径部周辺を中心として痛みを訴える鼠径部痛症候群について紹介させて頂きます。

 

鼠径部痛症候群とは

股関節周辺に器質的変化がないにも関わらずスポーツ時、鼠径部に痛みを訴え、初期では日常生活に支障はなく痛みを放置をしていると徐々に起き上がり動作や階段昇降、ダッシュ時には強い痛みを生じる様になります。

 

発生機序

何らかの原因で股関節周辺の筋肉バランスが崩れ、内転筋や外転筋の拘縮・筋力の低下・起始部の炎症が考えられます。

 

症状

①自発痛…鼠径部・下腹部・睾丸後方・内転筋起始部
②圧痛
③足を外側に開く筋力の低下(外転筋力の低下)
④体幹・下肢の可動域制限

 

治療方法

①スポーツ活動を中止し安静をとる保存療法
②体幹~下肢の可動域・安定性・協調性の確保
③内転筋・腹直筋腱起始部切離術
④鼠径管後壁補強修復術

 

次回も股関節周辺の痛みの一つ「弾発股」について紹介していきます。

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