危険!足が痺れる腰の痛み!悪化すると足の感覚が無くなる事も!?
目次
椎間板ヘルニアとは?
ヘルニアのメカニズムを知ろう
ヘルニアってどんな人におきやすいの?
ヘルニアのセルフチェック!
治療方法
おざき鍼灸接骨院での治療方法
最後にまとめ
椎間板ヘルニアとは?
椎間板ヘルニア(以下ヘルニア)という症状をご存知でしょうか?
詳しいことはわからないけどヘルニアという言葉は聞いたことはある
という方も珍しくはありません
統計では腰痛全体の5%と言われています
5%だとそんなに多いようなきはしませんが
腰痛は85%が原因不明
残り15%は原因が分かっている腰痛ですが
原因がわかる腰痛の内、約3人に1人はヘルニアということになります。
男女比は2~3:1で男性の方がヘルニアになる確率は高くなっております。
ヘルニアは
腰で主に発症しますが
首や鼠径部(股関節)でも起きます
他にも犬などの動物でも発症します。
特にダックスフンドのヘルニアは有名ですね
ヘルニアの治療方法は様々で保存療法でも7~8割は治していく事が可能です。
具体的にどんな治療方法があるのか
あなたのヘルニアは保存療法でいいのか、もしかして手術が必要なのか
詳しく紹介させて頂きます。
ヘルニアのメカニズムを知ろう
人の体を支えている背骨
この背骨(脊椎)は32~35個の骨が連なり腰から頭まで体を支える役割をしています。
その1個1個の骨と骨の間には椎間板(ついかんばん)と呼ばれる軟骨のクッションが存在します。
この椎間板は背骨にかかる負担を和らげる緩衝作用の役割をしています。
そのクッションの中には髄核(ずいかく)とよばれるゼリー状のようなコラーゲンが入っており、この髄核が年齢や激しい運動などにより椎間板を突き破り、そのすぐそばを走っている脊髄神経(せきずいしんけい)に触れ痛みや痺れが発症します。
このように髄核が椎間板(クッション)から外に飛び出してしまう事をヘルニアといいます
人によってはその飛び出たクッションが神経に触れる事がなく痺れや痛みが出ない場合もありますが飛び出る事自体をヘルニアといいますので
実際にレントゲンをとってみると腰は痛くないのにヘルニアがありますよ、ということは珍しくありません。
髄核が飛び出た神経の高さによって痺れる場所が変わります
例えば
L4L5と言われた場合は腰椎4番目と腰椎5番目の間のヘルニアが神経に触れているということになります、そして足の親指側にしびれが出ます。
著作権の為画像を載せる事ができませんが
詳しくは「デルマトーム」で検索して頂くとわかりやすい画像を調べる事ができます。
画像では
背骨や骨盤の骨が白色
椎間板が透明
髄核が赤色
体を支える背骨は
7個の頸椎(けいつい)(首の骨)(きりんも人間も7個です)
12個の胸椎(きょうつい)(胸の骨)
5個の腰椎(ようつい)(腰の骨)
5個の仙椎(せんつい)(骨盤の中心の骨)
3~5個の尾椎(びつい)(お尻の穴付近の骨)
首と胸の背骨は肋骨(ろっこつ)が前に広がっているため支える事ができますが
腰の腰椎は前に肋骨がなく腰の骨だけで胸椎から上を支えていることになります
これでは負担が大きすぎるためお腹の筋肉(特にインナーマッスル)でカバーしています。
ヘルニアの分かりやすいイメージは
シュークリームを押しつぶした時に中身のクリームが飛び出るようなイメージを想像していただくとヘルニアの症状をイメージできると思います。
ヘルニアが起きた結果、神経に髄核が触れると
☑痺れ
☑痛み
☑感覚障害
☑筋力低下
☑排尿障害
このような症状がでます
ひどい場合は足に力が入らない、触った時の感覚がない
排尿がいつもと違うなどの機能障害も起こってしまいます。
このような症状が出た場合は手術を勧められる事になります。
もしあなたにこのような症状がある場合は一度病院で相談されることをお勧めします。
ヘルニアってどんな人に起きやすいの?
・デスクワーク
・重い荷物を持った時
・激しいスポーツ
・加齢(年齢と共に椎間板の水分、柔軟性が無くなり椎間板が破れ髄核が出やすくなります)
等で発症します
腰を丸めるなどの中腰で髄核が飛び出やすくなりますので
腰を丸める動作の時に無理に力をいれないように注意しないといけません。
重い荷物を持ったり激しいスポーツをするのは男性に多いため
ヘルニアの割合は男性に多くなります。
ヘルニアのセルフチェック
ヘルニアにはセルフチェックの方法があります(検査方法)
自分の症状ってヘルニアなのかなと思った時は一度セルフチェックを行ってみるといいかもしれません!
SLR検査法
仰向けでベッドに寝ます
まずはしびれ、痛みがない方の足で行ってください!
膝を伸ばしたまま片方の足を第三者にゆっくり上げてもらいましょう
健側(痛みの無い方)では太ももやふくらはぎが伸びる感覚のみです。
患側(痛みの有る方)では腰の痛みしびれが強くなります、その場合ヘルニアの可能性が高くなります。
※左右差は必ず比べましょう
急性で症状の強い場合、またはぎっくり腰やその他の腰痛の場合はしびれではなく痛みが両足どちらを上げても出る事もあります。
治療方法
☑保存療法
☑理学療法
☑筋力強化
☑観血療法(手術)
保存療法
・痛み止めの薬を飲む
・局所麻酔(神経ブロック)注射を打つ
理学療法
・患部を温めたり牽引を行います。
筋力強化
・体幹を鍛える
当院ではこちらを主に行っていきます。
体幹とよばれる体の軸の筋肉を鍛え
筋肉のコルセットを作り腰の負担を減らす運動が行われます。
観血療法(手術)
・飛び出ている椎間板、髄核を切除
・ヘルニアが起きている上下の骨をくっつける
※治療内容は症状の度合いやその院によって異なる事もあります。
おざき鍼灸接骨院での治療方法
おざき鍼灸接骨院ではまずしっかり問診で話を伺います
ヘルニアの可能性があればヘルニアのテスト法(SLR)等を行いどこが原因か診て
骨模型(こつもけい)や神経の走行の画像を使い分かりやすいように説明させて頂きます。
治療内容は
ヘルニアがあると痛くて動かすことができないため体が硬くなり治りが悪くなります
その為当院では私たちの手で筋肉を緩め骨盤矯正を行い関節の可動域をつける治療を行います。
そして痛みの部分にはハイボルテージという特殊な電気を流していきます。
オリンピック選手などのプロの選手も使う機器と同じなので痛みを取るのに優れています。
神経痛の痛みがある場合は神経の走行に沿って流します。
神経症状はなく腰の痛みだけであれば腰の痛い部分に流していきます。
そして5分立っているだけで1時間分のウォーキング効果のある機械に乗り
体幹のインナーマッスルを楽に鍛えます
最後に症状に合わせてご自宅でも行えるストレッチをお伝えさせて頂きます。
当院に見えているヘルニアの患者さんはこの治療方法で
個人差はあり回数は必要になりますが少しずつ改善されています。
最後にヘルニアについてのまとめ
☑ヘルニアは腰痛全体の5% 男2~3:女1の割合で男性に多い
☑ヘルニアの7~8割は保存療法でも回復する
☑背骨の間の椎間板から髄核が飛び出る事をヘルニアと言う
☑髄核が神経に触れる事により初期では痛みや痺れの症状が出る
☑悪化すると感覚障害、筋力の低下、排尿障害が起きる
☑髄核が触れる神経の高さで痺れが出る場所が変わる(デルマトーム)
(デルマトームの例)
☑足の親指が痺れる→腰椎4番と腰椎5番の間からヘルニア
☑足の真ん中三本が痺れる→腰椎5番と仙椎1番の間からヘルニア
☑足の小指側が痺れる→仙椎1番と仙椎2番目の間からヘルニア
※デルマトームはヘルニアの度合いにもよるのであくまでも目安です
☑デスクワーク、重い荷物を持つ仕事、激しいスポーツ、加齢 で特に発症する
☑SLR検査を使いヘルニアかどうか判断する事が可能
☑治療は主に4種類:保存療法、理学療法、筋力強化、観血療法