内側半月板損傷!激しい痛みで膝が動かなくなるロッキング現象とは?
今回は膝のケガ
内側半月板損傷について紹介させて頂きます
半月板とは聞きなれない言葉とは思いますが
とても重要な役割をしています。
膝には体重の3~4倍
走ったり、跳んだり、筋力次第では
膝には体重の10倍の負荷がかかるといわれております!
この負荷を吸収、分散させているのは主にこの半月板と言われている軟骨です。
半月板を損傷すると「ロッキング現象」激しい痛みと共に膝が動かなくなる事がよくあります!
主にサッカーやバスケット、バレーボール等
跳んだり、捻ったりするスポーツ活動を行っている方は特に最後までご覧ください。
膝の構造について
まずは
ケガを知る前に膝の構造について知識を深めておくと
理解がしやすくなる為
まずは膝の構造について紹介させて頂きます。
膝の関節は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)膝蓋骨(膝の皿)からできています。
膝の関節には
軟骨(内側半月板)(外側半月板)
両横に靭帯(内側側副靭帯、外側側副靭帯)
前後に靭帯(前十字靭帯)(後十字靭帯)
が存在します
内側半月板損傷の特徴
半月板とは
関節の安定性や衝撃の分散、吸収など様々な役割をしています。
膝の半月板は内側(内側半月板)と外側(外側半月板)の2種類存在します。
発生頻度としては
内側半月板>外側半月板
そして単独で損傷する事はまれで、基本的には内側側副靭帯や前十字靭帯など他の部位と一緒にケガをします。
膝が曲がった状態で内側に捻られた際に損傷する事が多いです。
重度の場合は「ロッキング現象」といい、半月板が膝関節に挟まり動かなくなる事がよくあります。
どういう人に多いの?
スポーツを盛んに行う学生に多く発症します
サッカーやバスケット、バレーボールなど走って跳ぶ、捻る等の動作が多いスポーツに主に発症します
高齢者でも加齢とともに大腿骨等、周辺の軟骨がすり減って変形性膝関節症を伴い
負荷が内側半月板に負荷がかかり続けると損傷する事はありますが
内側半月板損傷と言うと主に学生等スポーツをする方に多く発症します。
内側半月板損傷時の治療方法
スポーツをしていて捻って痛めた、打撲で痛めた等、膝に痛みを感じた時は
応急処置としてまずはアイシングが大切になります。
そしてなるべく安静にしたまま
接骨院や整形外科で診てもらいましょう。
超音波画像診断装置(エコー)やレントゲン、MRIなどで膝の状態を診て
半月板損傷が分かった時の治療方法としては損傷程度により異なります。
「軽度の損傷」
サポーターなどの装具をつけて安静にし、痛みが弱くなってきてからは
筋力をつけ膝の負担を減らすリハビリを行いながら様子を見ます。
「重度の損傷」
半月板が引っ掛かり膝の屈伸ができないような状態の場合には
主に観血療法(手術)を行うことになります。
関節鏡視下手術といい膝に1~2cmほどの切開を行い
引っ掛かる原因の半月板を切除、または縫合する手術を行い1~2週間の入院になります。
そして痛みが軽減してからはこちらも膝の可動域を拡げたり、筋肉をつけるリハビリを行う事になります。
最後にまとめ
内側半月板損傷は膝の内側に痛みを感じますが
強く捻ったり、ぶつかった等の衝撃が無い限りは基本的に半月板を損傷する事はありません。走っていて終わってから膝の内側が痛い、特に何もしていないが膝の内側が痛いという時は違う症状が考えられますので一度専門家で見て頂くことをお勧めします。
膝には10倍もの負担がかかります
それを減らすためには足の筋肉をつける事が大切になるので
普段からしっかりと太ももの筋肉をつけるなどウォーキングやトレーニングを行いましょう。