仕事や日常生活に支障をきたす!?手首の小指側の痛みTFCC損傷について
目次
- TFCC損傷ってどんな人におきやすいの?
- 手首の構造について
- なぜTFCC損傷が起きるのか
- TFCC損傷かの検査方法
- 治療方法
- おざき鍼灸接骨院での治療方法
- 最後にTFCCのまとめ
・早速ですがあなたはこのような症状はありませんか?
☑特に腫れはないが手をつくと手首の小指側に痛みが出る
☑ドアノブを回して開けるときやイスから立ち上がる時に手をつくとズキッと手首が痛い
☑テニス又はバドミントンなどのラケットを使うスポーツをしている。
☑手首が痛くなったのは最初に手をついてから痛くなった
☑手首が痛くなったのは腕立て伏せやベンチプレスをして痛くなった
☑手首が痛くなったのは交通事故にあってから痛い
この☑に複数当てはまる人はTFCC損傷の可能性があります!
TFCC損傷ってどんな人におきやすいの?
テニスやバドミントンといったラケットを使うスポーツに多発する症状です。
痛みが出る場所は手首の小指側に痛みがでます。
症状がひどくなると少し手を付くだけでも痛みがでます。
他にもベンチプレスや腕立て伏せ、転倒時に手を付いた時
交通事故の際にハンドルで手首が圧迫された時、等に発症します。
手首の構造について
まず最初に手首の構造について紹介します。
親指側の前腕の骨(橈骨)
小指側の前腕の骨(尺骨)
手首の骨8個
①舟状骨(しゅうじょうこつ)
②月状骨(げつじょうこつ)
③三角骨(さんかくこつ)
④豆状骨(とうじょうこつ)
⑤有鈎骨(ゆうこうこつ)
⑥有頭骨(ゆうとうこつ)
⑦小菱形骨(しょうりょうけいこつ)
⑧大菱形骨(だいりょうけいこつ)
手関節の尺骨側に手首の安定性を保つための靭帯がいくつか存在します。
①尺骨三角骨靭帯(しゃっこつさんかくこつじんたい)
②尺骨月状骨(こ靭帯(しゃっこつげつじょうこつじんたい)
③掌側橈尺靭帯(しょうそくとうしゃくじんたい)
④背側橈尺靭帯(はいそくとうしゃくじんたい)
⑤関節円盤(かんせつえんばん)
⑥尺側側副靭帯(しゃくそくそくふくじんたい)
⑦三角靭帯(さんかくじんたい)
全部で6種類の靭帯と1種類の軟骨が存在します。
これらを合わせてTFCC(三角繊維軟骨複合体)といいます。
細かく靭帯を覚えると難しくなるので
シンプルに
手首の関節の小指側には複数の靭帯や軟骨が存在しそれをTFCCと呼びます。
このTFCCの役割は手首の安定性、衝撃吸収の役割(緩衝作用)を果たすために存在します。
なぜTFCC損傷が起きるのか
TFCCの役割は手首の安定性や衝撃の吸収、緩和になります
その衝撃の吸収量を上回って外力がTFCCに加わる事により傷つき損傷します。
これがTFCC損傷の発生する理由です。
TFCC損傷かの検査方法
手関節を外側に倒し(尺屈)(小指側に倒す事)そのまま親指と人差し指の間に手を置き軸圧(骨軸に圧迫力)をかけ痛みが誘発されるかをみます。
この疼痛誘発動作(テスト法)で痛みが誘発されればTFCC損傷の可能性を疑います。
治療方法
基本的には使いすぎ(over use)での損傷になりますので安静(保存療法)が原則になります。
損傷してすぐの段階で腫脹や発熱がある場合はアイシングを行うのも効果的です。
おざき鍼灸接骨院での治療方法
まず初めにおざき鍼灸接骨院では問診でしっかり話を伺います。そしてエコー(超音波観察治療器)を使い転倒した場合は橈骨頭の骨折(コーレス骨折)がないか等、骨に異常が無いかしっかり鑑別を行います。
もし骨折が少しでも疑われる場合はギプス固定などの処置を行って責任をもって提携している総合病院に紹介させて頂きます。
TFCC損傷は状態にもよりますが
軽度の場合、テーピングやサポーターなどの固定
重度の場合はギプス固定を行います。
ギブス固定をすると手首を固定する為手首は動かないですが仕事でパソコンを使ったり家事をする等手を使う事はできます。
※TFCC損傷の場合、手を使えるからといって使ってしまうため痛みが数か月残ってしまうこともあります。しっかりと固定などの処置が大切になります。
おざき鍼灸接骨院では疼痛部位に痛みを和らげる超音波治療器を使い痛みを和らげます。そしてストレッチを行い周りの筋肉を緩め
必要であれば手首を使う人には負担を減らすためテーピングやサポーター、ギブス固定を行います。
最後にTFCCのまとめ
☑手首の関節の小指側には複数の靭帯や軟骨が存在するそれをTFCCと呼ぶ
☑TFCC(三角繊維軟骨複合体)は手首の安定性と緩衝作用のために存在する。
☑そのTFCCが圧迫力などの外力を受け傷つき痛みが出ている事をTFCC損傷という
☑ラケットを使うテニスやバドミントンに多い
☑転倒して手を付いた時や交通事故でも発症する。
☑治療方法は原則保存療法(安静)
☑程度にもよるがテーピングやサポーター等の固定を行わないと完治するまでに数ヶ月かかる事もある