ボールが当たったら指先が曲がっちゃった!?突き指の一種マレットフィンガー!

マレットフィンガー

 

目次

 

マレットフィンガーとは?

 

マレットフィンガーのメカニズムを知ろう

 

マレットフィンガーってどんな人におきやすいの?

 

マレットフィンガーの治療方法

 

おざき鍼灸接骨院での治療方法

 

最後にマレットフィンガーのまとめ

 

 

マレットフィンガーとは?

 

皆さんは子供の時にドッヂボールやバレーボールをしていて突き指をした!

 

という経験が一度はあると思います。

 

ボールの勢いや当たり方によってはその時に指先がへし曲がる時があります!

 

内出血もなく、押さえてもそんなに痛くはないのに指先が変形して伸びない

 

そしてその伸びない状態が固まってしまって一生そのまま・・

 

なんて事がないようにまたお子さんが「今日ボールが指に当たって突き指した」と話した時はしっかり見てあげてくださいね。

 

それでは早速本題に入っていきます。

 

 

まず「マレットフィンガー」とは聞きなれない言葉ですよね

 

「マレット」とは打楽器などで使うばちの事をいいます。

 

木琴や鉄琴などで使うばちの事ですね

 

「フィンガー」とは指です

 

つまり「ばち」や「ハンマー」のような指になることをマレットフィンガーといいます。

 

実際に先日おざき鍼灸接骨院にマレットフィンガーの患者さんが見えました

 

その時の事も含めて今回はマレットフィンガーについて紹介させて頂きます。

 

 

今回のマレットフィンガーの症例

 

・40歳代

 

・女性

 

バレーボールをしていてアタックのボールを取ろうとレシーブした際に指に当たり負傷

 

症状:指が伸びず曲がった状態、押さえた時の痛み(圧痛)は無し。

 

おざき鍼灸接骨院では「腱性マレットフィンガー」の可能性を考え指の軽い固定を行い整形外科に紹介。

 

後日結果が届き「腱性マレットフィンガー」との診断結果でした。

 

整形外科では手術を行い

 

これからはおざき鍼灸接骨院でリハビリを行っていきます。

 

(当院での応急処置)

 

 

マレットフィンガーってどんな人におきやすいの?

 

ボールなどが当たり突き指をした際にマレットフィンガーは発症するため

 

球技を盛んに行う学生によく起きます。

 

特にバレーボール、バスケットボール、野球、ドッヂボール

 

 

マレットフィンガーの仕組みを知ろう

 

指先の骨(末節骨(まっせつこつ))の後面に腱(終止腱)がついています

 

この腱がボールの当たった拍子などで断裂する事があります。

 

主に爪側からボールが当たり無理やり曲げられる事(屈曲)によって起きる事が多いです。

 

どうしてボールが当たった時にこのように指先が曲がったままの状態になってしまうのか

 

先ほどの症例で「腱性」マレットフィンガーとお伝えさせて頂きましたが

 

☑「腱性

 

☑「骨性

 

の2種類があります

 

そして骨性の方はさらに分類します。

 

 

マレットフィンガーは損傷の仕方が3パターンあります

 

Ⅰ型(腱性):腱(終止腱)の断裂

 

Ⅱ型(骨性):末節骨(指先端の骨)の根元(付着部)が腱に引っ張られ少し裂離骨折した状態

 

Ⅲ型(骨性):末節骨の根元が大きく骨折し転移が大きいもの(亜脱臼)

 

 

指の先端を後ろに伸ばす腱が元の位置から剥がれてしまい

 

指の先端を支える事ができない

 

このような指の変形を伴ってしまいます。

 

しっかり治療しておかないと将来

 

スワンネック変形といい指先が曲がったままの状態になってしまいます。

 

 

マレットフィンガーの治療方法

 

治療方法は損傷の程度によって異なります。

 

Ⅰ型

 

Ⅰ型の場合は腱の断裂の為完治するまでに最も時間を費やします

 

手術の適応となる事が多く、よく行われる手術方法が石黒法といい腱と骨にピンを差し込み安静を図ります。

 

治癒期間は約6週~8週

 

Ⅱ型

Ⅱ型の場合は骨折なので出血が生じます、出血があるとひっつくのが少し早くなります。

手術ではなく、シーネなどの支え固定が主に行われます。

治癒期間は約4週~6週

 

Ⅲ型

 

Ⅲ型の場合は骨折ですが転移が大きいため手術でしっかり固定を行う事が多いです。

 

治癒期間は約6週

 

自分がどれくらいの損傷なのかしっかり医療機関で判断してもらい治療を受ける事が大切です

 

 

おざき鍼灸接骨院での治療方法

 

おざき鍼灸接骨院ではまずどのようにして負傷したのか、指の状態を診ながら問診を行っていきます。

 

エコーを使い骨折を伴っているのか、腱性なのか骨性なのか判断していきます。

 

もし骨折の可能性が疑われる場合は固定を行い、提携している総合病院に責任をもって紹介させて頂きます。

 

固定が取れてからは拘縮しないようにしっかりとリハビリもおこなっていきます。

 

リハビリが一番大切でこのリハビリを怠ると変形や拘縮が残ってしまうので

 

当院ではしっかりとリハビリを行っていきます。

 

 

最後にマレットフィンガーのまとめ

 

☑マレットフィンガーとは指の第一関節(DIP関節)が曲がって伸びきらない状態の事

 

☑「腱性」「骨性」の二種類。「腱」か「骨」が剥がれて伸びきらなくなる。

 

☑手で扱う球技をする学生に好発。(バレーやバスケット、野球など)

 

☑Ⅰ型~Ⅲ型の3種類に分類される

 

☑治療は保存療法(サポーター等の副子固定)または観血療法(手術)

 

☑腱性の方がくっつきにくく、完治するまでに時間がかかる

 

☑骨性は出血を伴う為腱性よりは早く癒合する

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

誰もが一度は経験したことがある突き指でも

 

このように腱の断裂や骨折を伴い変形をしてしまうマレットフィンガー

 

是非突き指をしたといわれた時はマレットフィンガーを思い出して

 

診てあげてください。

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