テニス中に足首をひねった!!足を付けず、ケンケンで来院!足関節捻挫の症例
【患者】
10代 中学生 男性 テニス部
【主訴・受傷機序】
11/9にテニス中に右足首を内側に捻り、負傷した。11/10に整形でレントゲンを取ったが、骨には異常がないからと湿布で様子を見てと帰され、心配になり当院に来院。11/11の試合に出たいと希望していた。
【症状】
疼痛・腫脹が強く、歩行も困難であった。腓骨の骨端線(成長線)に圧痛があった。前距腓靭帯など捻挫で切れやすい靭帯に異常はなかった。エコー検査や整形でも検査していることから骨折も否定できた。
骨端線はレントゲンにも映らず鑑別が難しいが、受傷機序や問診、検査から腓骨骨端線損傷と考え施術を行った。
【治療・経過】
骨端線損傷は初期の固定をしっかりと行わないと、痛みがなかなか引かず歩けなかったり、痛みが慢性化や癖になってしまうこともある。また最悪の場合は成長障害を起こすこともある。 当院では損傷がひどい捻挫はヒール付ギプスという歩けるギプスで固定する。ギプスでしっかり固定する事で癖になったりなどリスクは無くなる。またギプスで固定を行うと痛みが軽減し、踵部分にヒールが付いているため踵をついて歩くことが出来る。
3日後・・・患部の部分だけギプスに穴を開けて超音波治療を行う。痛みが半分まで軽減。
1週間後・・・ギプス固定を外した。PS10→1(一番痛いときが10、痛くないときが0)サポーター固定に変更。リハビリも開始。
2週間後・・・痛みも全くなくなり、テニスも普通にできた。
11/11試合に出る事は出来なかったが、1週間で痛みもとれ、2週間でテニスに復帰できたことで本人も喜んでいた。
【考察】
捻挫は程度によらず、初期の固定・治療やリハビリがかなり大事である。そこをしっかり行わないと痛みのリスクなど様々な不安が将来的に残ってしまう。今回は早期受診で固定、リハビリをしっかり行えたため、早期回復に繋がった。
【患者様の感想】
早く治ってよかったです!!ありがとうございます。
中3の娘が通っていて体調もかなり良くなってきて、頭痛の頻度もかなり減りました。中2の息子が足を捻挫したので連れてきたら丁寧にわかりやすく説明をして頂いき、ギプスでしっかり固定して、思っていた以上に早く治る事ができました。 みなさん本当に優しくて親切で親身になっていただいてありがとうございます。