スポーツ時の転倒で地面に膝を強打!膝の後ろが痛む後十字靭帯損傷とは
今回は膝の後ろの靭帯、後十字靭帯の損傷について紹介していきます!
後十字靭帯とは
膝の後ろに付く靭帯で、膝を曲げた際に太もも(大腿顆部)を後方に移動出来るように誘導する役目と、膝下(脛骨)が後方・内に捻らない(内旋)様に制御しています。
どのようにして損傷するのか
①交通事故の際、膝が曲がった状態でダッシュボードに膝を強く打ちつけ損傷(ダッシュボード損傷)
②スポーツ時等、転倒した際に膝から着地し地面に強く打ちつけた際に損傷 (*膝関節屈曲位・脛骨粗面強打)
③膝を過度に曲げる・伸ばす行為でも損傷する場合があります。
症状
①受傷直後や立ち上がり動作時に膝後面の痛み・不安感
②膝に擦過傷
③サギング徴候(脛骨後方落ち込み徴候)
治療方法
①受傷直後は安静(Rest)冷やす(Ice)圧迫(Compression)挙上(Elevation)のRICE治療を行います。
②不安定性(動揺性)のある場合固定を行い、松葉杖によって免荷を行います(けがをした部位に荷重をかけない様にする事)
③痛み・不安定性が軽減後、物理療法(電気などの機械で治療を行う方法)や膝を動かす為の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリング)を中心に運動を行います。
次回は症状にみられるサギング徴候と後十字靭帯損傷の有無を調べるテスト法について紹介していきます!