スポーツ中に相手の肘・膝が当たり太ももを強打、痛みは引いたが膝が曲げにくい大腿部打撲とは
今回はサッカーやバスケ・ラグビーなどコンタクトスポーツに多く発生する太ももを強く打ってケガをする「大腿部打撲」について紹介させて頂きます。
大腿部打撲とは
太もも(大腿部)に相手の膝や肘・ヘルメットなどの物が強くぶつかり筋肉が損傷する事をいいます。(筋挫傷)
発生機序
主にコンタクトスポーツで相手選手の膝や肘・蹴りなどが大腿部を強打する事で発生します。
症状
①受傷直後は鈍痛がみられ運動制限がある
②翌日には患部の腫脹・圧痛・膝を曲げる事が出来ない(膝関節屈曲制限)など症状の悪化がみられます。
③腫脹が強い場合は筋内圧が上昇し皮ふの緊張が強まって光沢がみられる場合がある
④慢性化すると骨化性筋炎の合併や筋の拘縮によって膝関節屈曲制限が残る場合がある
分類
軽度:腫脹が軽く、膝関節が90度以上屈曲可能なもの
中等度:疼痛、腫脹はやや強く膝関節が90度まで屈曲できないもの
重度:血腫形成、膝関節が45度まで屈曲できないもの
治療方法
①冷却・圧迫を行い出血を最小限に抑える
②翌日から自動ストレッチを行う
③スポーツ活動へ復帰するには疼痛や可動域制限がなく、筋力や柔軟性が十分に回復している事
単なる打撲と思って安易に放置すると膝の屈曲制限が痛みが引いても残ったり、合併症などを伴う場合があるので自己判断で処置を行うのではなく早めに医療機関・おざき鍼灸接骨院までご相談ご連絡ください。