スポーツを頑張っている学生の腰痛は注意が必要!!
こんばんわ!おざきです。
みなさん、分離症とかすべり症、分離すべり症などご存じですか?
成長期(小学生から高校生)の過程で、腰痛になった場合、このような病気になる場合があります。
特にスポーツを頑張っている学生!!注意が必要です!!
今日はこの腰椎分離・すべり症について書いていきます。
まず腰椎分離・すべり症とは、
腰椎の椎間板(ついかんばん)のついている前方部分は椎体(ついたい)、後方の椎間関節のついている部分は椎弓(ついきゅう)と呼ばれます。
椎体と椎弓の間には椎弓根(ついきゅうこん)があります。椎弓の部分で骨の連続性が断たれてしまい、椎体と椎弓が離れてしまった状態を「腰椎分離症」といいます。
分離症のなかで、後方部分の支持性がないため椎体が前方にずれてくるものを「分離すべり症」と呼びます。
分離すべり症は繰り返す腰痛、または慢性的な腰痛と下肢痛を来すことが多く、高度なすべり症以外では通常、排尿排便障害は認めません。
すなわち最悪の場合、歩行によって下肢痛やしびれ感が出現し、休むと軽快する間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれる症状や、会陰部(えいんぶ)のしびれ感や、排尿排便障害を来します。
症状は、
最も多い症状は腰痛です。
青少年のスポーツ活動で腰痛が出現する場合は、分離症を疑ってみることが必要です。
このような時期、症状は危険信号!!
➀成長期(小学生~高校生)
➁クラブ活動など運動を頑張っている子供
➂腰の真ん中が痛い
④長時間の同一姿勢(授業中など)でじっとしていられない
⑤足にしびれや違和感がある
特に➀~⑤が出ている場合は分離・すべり症の疑いがあるため注意する。
治療の方法は、
当院では上の症状がみられる場合、まず2週間の安静、治療を行います。
痛みが引いたら分離・すべり症の可能性が低く、痛みの変化がない場合は病院へ紹介しレントゲンやMRIなどの検査を依頼しております。
一般的に青少年の腰椎分離症では、急性期であれば6カ月ほどのコルセット着用で分離部の骨癒合(こつゆごう)が期待できます。薬物療法では、疼痛に対して消炎鎮痛薬や筋弛緩薬などを用います。そのほかの保存療法には、ほかの脊椎疾患と同様に腰痛に対しての理学療法や、下肢痛、(神経根性疼痛)に対しての神経ブロック療法などがあります。
これらの保存治療でも症状が改善しない場合は手術療法が選択肢に入ってきます。
青少年の分離症に対して、分離部をつなぐ分離部修復術と呼ばれる方法も行われつつあります。
最近では、手術療法の技術進歩により、手術後のベッド上安静期間も以前より、格段に短くなってきています。
まずは、早期に見つけることが大切になります。
成長期でスポーツを頑張っている学生で、腰痛が1週間以上よくならない場合は早めの受診をおすすめします。
当院では早期に見つかり少しの安静でよくなった学生がたくさんいます。
お困りの方はご相談くださいね(^^)