足のスネが痛い!疲労骨折かも!?

こんばんわ!おざきです。

 

今日は、クラブ活動でスポーツをされている学生やスポーツ愛好家のみなさんがよく足のスネが痛いと来院されます!

 

これはもしかして骨折している可能性があります。今日はこのスネの痛みについて書かせて頂きます。

 

まず、みなさん疲労骨折ってご存知ですか?

 

疲労骨折とは、一度では骨折に至らないが、骨の同一部位に繰り返し加わることにより発生する骨折である。

 

例えると、ボクシングのジャブです。

 

ストレートのパンチが一度の骨折なら、ジャブは何度も何度も繰り返すパンチで相手にダメージを与える、これが疲労骨折にあたります。

 

これが足のスネに起こりやすいケガが「シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)」といいます。

 

ではシンスプリントとは

 

走ることが多いスポーツを行っている人に多く、運動時や運動後に下腿の内側(図1)に慢性的な痛みが起こるものを”シンスプリント”あるいは”過労性骨膜炎”と呼んでいます。

 

痛みを我慢して走っていると走れなくなってしまい、病院で疲労骨折と診断されて長い間運動を中止せざるおえないこともあります。

 

また時間がたつと非常に治りが悪くなり、早期に治療を始めなければなりません。

 

(図1)

原因は

反復するランニングやジャンプにより下腿の内側の骨に刺激が加わる事と、足首や足の親指で地面を蹴る筋肉が、

 

下腿骨の骨膜を引っ張り炎症が起こるためだと考えられています。(図2)

 

(図2)

誘因となるものは

①練習量・方法

 

練習量が多くなれば当然シンスプリントになる危険が増えます。また練習方法(反復する動作など)に問題があることも誘因となります。

 

②身体的特徴

 

扁平足があるとなりやすいといわれています。また、靴の踵の外側がすぐすり減る人は、 回内足といい、シンスプリントになりやすいといわれます。

 

③走る場所

 

固い地面を走ると起こりやすくなるようで、特に舗装道路でのランニングは誘因となる可能性があります。また平坦でない場所(舗装道路では中央が高くなっている)を走ることもよくないということです。

 

④装備

 

靴は慎重に選ぶようにします。ソールとヒールがしっかりしているもので、柔軟性のあるものを選びます。すり減った靴はこまめに変えなければなりません。

 

⑤基礎的な体力

 

筋力のバランス・筋持久力・柔軟性などが低下していると起こりやすくなるといわれています。

 

以上の要素を持っている人は注意が必要です。

 

では当院での治療は

 

・痛みが軽度のとき

 

症状によって治療が異なります。下腿内側の圧痛があるだけ、あるいは運動時に軽い痛みがあるだけなら特に運動を中止する必要はなく、以下のことに注意します。

 

(1)ストレッチ:足の親指、足関節、膝を中心に行います。特にふくらはぎの硬さ(ヒラメ筋)が原因だという報告もありますのでしっかり行います。(図3)

 

(2)ウォーミングアッ軽いランニングなどで十分からだを暖めてから練習を行います。

 

(3)クールダウン:練習の終了後に水道水などで数分患部を冷やします。その後しっかりとストレッチを行います。

 

(図3)←一例

・痛みが強度のとき(歩行時に痛いとき)

 

歩行時に痛みがあり、下腿内側に強い圧痛があったり、運動時に強い痛みがあれば、ジャンプやランニングを中止し、運動も制限しなければなりません。運動制限しないと疲労骨折を起こす可能性があり、数ヶ月以上運動を中止しなければなりません。当院では、治療計画にて痛みが軽減しない場合は、病院へ紹介し、医師と連携し検査(レントゲン・MRIなど)を依頼します。その上で次のように治療計画を立てます。

 

(1)運動制限:ジャンプ、ランニング等はすべて禁止します。上肢や患部以外の運動は自由に許可します。

 

(2)関節を動かす運動:筋肉や関節の萎縮を取り除くためにホットパックや、温熱療法や電気療法を併用し指や、足関節を中心に全身の筋肉のストレッチを行います。

 

(3)筋持久力の改善:自転車エルゴメーター(エアロバイク)やブルブルマシンを使い筋持久力、心肺能力の改善を行います。

 

・痛みが軽減してきたら

 

テーピングでアーチの低下や回内足にテープを巻き、痛みが取れてくれば少しずつジョギングを始めます。

 

はじめは1回15分くらいの軽いものにとどめ2週目は 20分、3週目は30分と少しずつ増やしていきます。

 

スピードも急に上げたりすると再発の原因となります。長時間のジョギングが可能になれば、それぞれの専門種目のトレーニングを開始します。

 

もし足のスネが痛い、特に前々から痛いという方、是非ご相談くださいね(^^)

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