知らない内に進行していく足の付け根の痛み「変形性股関節症」とは
今回は女性や高齢者に多く発症する足の付け根にある股関節に痛みを起こす変形性股関節症について紹介させて頂きます。
変形性股関節症とは
変形性股関節症には二種類あり、
・一つは年齢と共に股関節の関節軟細胞の機能低下や関節支持組織の低下などに加えて刺激が重なり、関節の破壊や変形がみられて痛みを起こす一次性股関節症。
・二つ目は先天的要因(子供の時の病気や発育障害の障害)が基に発症する二次性股関節症があります。
症状
①疼痛…主に足の付け根股関節に痛みを生じますが、股関節に限らず臀部・大腿部・膝上部に痛みを訴える事があります。最初は立ち上がり動作や歩きはじめに違和感・痛みを感じます。進行していくと痛みが強くなり何もしていなくても痛みがでたり、夜間痛もでてきます。
②運動時痛
③歩行時痛
④可動域制限…初期にはあまり制限は見られないが次第に股関節外転・内旋・屈曲・伸展制限がおこります。日常生活動作では、靴下が履きにくくなったり足の爪が切りにくい・和式トイレや正座が困難になります。
⑤跛行
治療方法
①疼痛が軽い物であれば可動域訓練や股関節への負担を減らす為に筋力強化訓練などを行います。
②観血療法(手術)では臼蓋形成術や人工関節置換術などが行われます。
症状が軽いうちや変形性股関節症にならない為に予防として過体重の方は股関節への負担を減らすように減量や日頃から適度な運動・筋力強化を行って予防していきましょう。