子供の膝の痛み「オスグッドシュラッダー病」とは
10歳前半の子供に多い膝の痛み「オスグッドシュラッダー病」について紹介していきます。
オスグッドシュラッダー病とは
膝下にある脛骨粗面部(けいこつそめんぶ)というすねの骨の痛みです。
二次性骨化が癒合する10歳前半の子供にみられ、痛みや腫脹を訴えます。
特にスポーツ活動をしている男児に多くみられる骨端症のひとつです。
どのようにして発生するのか
10歳前半の子供というのは骨化が未完成で力学的に弱く、その時期にスポーツ活動などで脛骨粗面部につく太ももの筋肉(大腿四頭筋)がジャンプ動作などで収縮し、繰り返し脛骨粗面部を引っ張ることで刺激を受け発症します。
症状
①大腿四頭筋を収縮させる動作(階段昇降時・ランニングなどのスポーツ)時に痛みを感じる
②脛骨粗面部に限局して圧痛
③症状が進行していくと脛骨粗面が膨隆し硬さを感じることがある
④骨端成長軟骨板(骨が成長している先端部分)の骨化が完成する18歳前後には症状なくなりますが、膨隆した部分はそのままの場合がある。
治療方法
①局所の安静(保存療法)
②太ももの前後の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリングス)の筋力強化とストレッチング
③膝蓋靭帯を押さえる圧迫バンドも有効です
次回はジャンプを繰り返すスポーツに多い膝の痛み「ジャンパー膝」について紹介していきます!