転倒して手をついたら親指の付け根が痛い!舟状骨骨折について

今回は手首の骨「舟状骨」の骨折について紹介させていただきます。

 

構造について

手首の骨(手根骨)はこのように8個の骨からできています。

 

 

①舟状骨②月状骨③三角骨④豆状骨⑤有鈎骨⑥有頭骨⑦小菱形骨⑧大菱形骨
この①舟状骨(しゅうじょうこつ)について紹介させていただきます。

 

舟状骨は形も大きく可動域も大きいため、圧迫力剪断力を受けやすいのが特徴です。
舟状骨骨折は手根骨骨折中もっとも発生頻度が高いです。
舟状骨の栄養血管は遠位から入り込んでいるため骨折する部分によっては偽関節や阻血性壊死などにも陥りやすいので早期発見が大切になります。

 

舟状骨骨折とは?

スポーツや交通事故などで転倒して手をついた際に前腕ではなく手首に負担がかかった際に骨折をおこします。
圧痛部位は「スナッフボックス」という手を甲から見て指をパーに広げますこの時、親指をしっかり広げると親指の付け根に2本の腱が現れます、この2本の腱の間のくぼみのことを「スナッフボックス」または「かぎたばこいれ」といいます。このスナッフボックス部を押させると圧痛がある場合は舟状骨の症状が考えられます。

 

最後に

舟状骨骨折の怖いところは血管が舟状骨の遠位部分にあるため舟状骨の中央より近位で折れた場合血流が悪いのと剪断力がかかりやすいのでしっかりひっつかずに治ってしまうと、偽関節といい偽物の関節のように治ってしまいます。また阻血性壊死といい骨が死んでしまい手術が必要になってしまいます。
舟状骨の骨折は早期発見早期治療が大切になりますので転倒して手の平、特に親指側が痛い場合は舟状骨の骨折が考えられますのでしっかりと専門院で診てもらってください。

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