足首をひねった!足関節捻挫でおこる靭帯のけが「二分靭帯損傷」とは?

今回は足首の捻挫(足関節捻挫)でおこる靭帯損傷「二分靭帯」について紹介させて頂きます。

 

二分靭帯とは

踵(かかと)の骨(踵骨前方突起)と足首を構成する骨の一部の1番外側「舟状骨」とその隣にある「立方骨」をVの字で結ぶ靭帯の形状から二分靭帯といわれています。

 

どのようにして発生するのか

段差などで踏み外し足の裏が内側を向く捻り方をして発生します(足関節内返し強制

 

症状

①疼痛
②圧痛…外くるぶし(外果)と小指側(第5中足骨基部)を結んだ線の指2本分前方に圧痛があります。(2横指遠位内側)
③腫脹くるぶしの下(外果下方)に皮下出血班
④受傷直後は痛みで起立不能だが経過すると歩行が可能になる場合もある
*必ずしも腫脹や疼痛が損傷の程度と一致するとは限りません。

 

治療方法

①受傷直後は安静(est)冷やす(ce)圧迫(ompression)挙上(levation)のRICE治療を行います。
②部分断裂では約3週間の固定、完全断裂では約6週間の固定が必要です。
③足指は早めに運動療法を行います。

 

鑑別診断

①けがをした時の足の形(受傷肢位)が足関節外側側副靭帯損傷と同じなので鑑別に注意します。
②中高年の足首の捻挫では約2割の方に踵の骨折(踵骨前方突起骨折)が認められる場合があります。
③二分靭帯損傷より踵骨前方突起骨折が多い

 

次回も引き続き足関節のケガ「ショパール関節損傷」について紹介させて頂きます。

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