膝を捻って膝の外側が痛い!外側側副靭帯損傷とは?

今回は膝を捻った際、膝の外側が痛む「外側側副靭帯損傷」について紹介していきます。

 

外側側副靭帯損傷とは?

膝の外側に付いている靭帯を外側側副靭帯といい、膝を外側にぐらつかない様に安定・固定しています(側方動揺性を制御)外側側副靭帯だけの単独損傷はまれで、その他の靭帯損傷や骨折など合併して受ける事が多いです。

 

どのようにして発生するのか?


交通事故やスポーツ時でのタックル、足部が地面に固定された状態での膝が外側にいく急激な方向転換(膝関節内反・下腿内旋)などで、膝の内側のすね(脛骨)が外方・後方にいき受傷します。

 

症状

膝の外側に痛み・腫れ・皮下出血・圧痛・靭帯の断裂音(POP音)を感じる場合があります。

 

治療方法

①受傷直後は安静(est)冷やす(ce)圧迫(ompression)挙上(levation)のRICE治療を行います。
②不安定性(動揺性)のある場合固定を行い、松葉杖によって免荷を行います(けがをした部位に荷重をかけない様にする事)
③痛み・不安定性が軽減後、物理療法(電気などの機械で治療を行う方法)や膝を動かす為の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリング)を中心に運動を行います。

 

徒手検査・内反ストレステスト

外側側副靭帯単独の損傷かその他損傷が合併しているのかを判断するテスト法です。

 

実施方法

①患者さんは上向きで寝て貰い(背臥位)、膝を30度曲げます(膝関節30度屈曲位)その際に股関節も少し曲げておくと(軽度屈曲位)太ももの裏の筋肉(ハムストリング)の緊張がとれます。
②検者は片方の手で膝の内側を持ち、もう一方の手で足部を持ちます。
③膝の内側を持った手は固定し、足部の手を静かに内側に動かし(外反)外側側副靭帯の不安定性を確認します。
④次に膝をのばした状態(膝関節0度伸展位)でも同様に静かに内側に動かして不安定性をみます。

 

判断方法

①膝を伸ばした状態(伸展位)では不安定性なし、膝を30度曲げた状態(屈曲位)で不安定性あり→外側側副靭帯単独損傷
②膝を伸ばした状態で不安定性あり→その他靭帯の損傷や半月板損傷など合併していると考えられます。

 

次回は、膝の半月板損傷と外側側副靭帯損傷(内側側副靭帯含む側副靭帯)の有無を判断するテスト法について紹介していきます!

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