内側側副靭帯損傷の程度を判断するテスト法!外反ストレステストとは?

今回も引き続き、膝を捻った際に一番多い内側側副靭帯損傷について靭帯が損傷した程度を判断する為のテスト法である「外反ストレステスト」について紹介していきます!

 

外反ストレステスト(側方動揺性テスト)とは?

他者から(他動的)膝を内側に押し出された際に、内側側副靭帯の不安定性をみるテスト法です。
その際、膝関節を曲げた状態(屈曲位)で不安定性がみられるのか、膝関節を伸ばした状態(伸展位)でみられるのかにより程度を判断します。

 

実施方法


①患者さんは上向きで寝て貰い(背臥位)、膝を30度曲げます(膝関節30度屈曲位)その際に股関節も少し曲げておくと(軽度屈曲位)太ももの裏の筋肉(ハムストリング)の緊張がとれます。
②検者は片方の手で膝の外側を持ち、もう一方の手で足部を持ちます。
③膝の外側を持った手は固定し、足部の手を静かに外側に動かし(外反)内側側副靭帯の不安定性を確認します。
④次に膝をのばした状態(膝関節0度伸展位)でも同様に静かに外側に動かして不安定性をみます。

 

 

 

Ⅰ度…外反ストレステストによる不安定性はみられない
Ⅱ度…膝を伸ばした状態(伸展位)では不安定性なし。膝を30度曲げた状態(屈曲位)で不安定性あり内側側副靭帯のみの損傷が考えられます。
Ⅲ度…膝を伸ばした状態(伸展位)で不安定性あり→内側側副靭帯と前十字靭帯損傷を合併していると考えられます。

 

治療方法

①受傷直後は安静(est)冷やす(ce)圧迫(ompression)挙上(levation)のRICE治療を行います。
②不安定性(動揺性)のある場合の損傷は膝を少し曲げた状態(膝関節軽度屈曲位)で固定を行い、松葉杖によって免荷を行います(けがをした部位に荷重をかけない様にする事)
③痛み・不安定性が軽減後、物理療法(電気などの機械で治療を行う方法)や膝を動かす為の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリング)を中心に運動を行います。(その際は重傷肢位を取らない様にテーピングなどを行う)

 

*痛みが無くなったからと適切な治療や指導を受けないと靭帯が伸びた状態のままになり膝の安定性が欠けてしまうので気を付けないといけません。

次回は膝の外側の靭帯「外側側副靭帯損傷」について紹介します!

津市 おざき鍼灸接骨院|ご予約・お問い合わせ

タップで紹介!
ご予約・お問い合わせ